馬場精子
馬場精子朗読教室 グループ”游”発表会
10月24日木曜日に、3回目になります「馬場精子朗読教室 グループ"游”発表会」がありました。今回の会場は、宇治大久保の省エネ館。嬉しいことに、発表会はお客様がたくさんお越しくださり、会場に入っていただけない方も。そこで、今までより広い会場に変更することになりました。

80席と少しお席をご用意。生徒さんと、そのお仲間が前日からご準備くださいました。おかげさまで、安心して発表会を始めることができました。皆様、本当にありがとうございます。

最初の朗読は木崎幸子さん。
三浦哲郎作『とんかつ』
木崎さんは、この作品の好きなところをこう仰います。「母親の切なさや不安のいり混じった息子への思い、そんな母親の愛情に見守られ成長していく息子の姿に、何度読んでも胸に迫るものがあります」とてもよくわかりますね。
また苦労されたところは「淡々としたお話を、どう興味深く解りやすく伝えられるか。登場人物の性格や気持ちをイメージしてセリフを表現することに苦心しました」木崎さんの台詞、とても良かったですよ。

お二人目は、小池房子さん。
作品は森鴎外作『高瀬舟』
小池さんは「弟殺しの罪に問われ、島流しになる喜助が、弟の死を手伝ったこと、刑が決まったあとの心境などを船の中で役人に語ります。役人は、それが人殺しなのかと納得できません。重いものを投げかけてくる二人の台詞に心を動かされました」
また苦労されたところは「二人の台詞が長いので、それに思いを乗せるよう練習をしてきましたが、語るということの難しさを改めて感じさせられました」小池さんも、その心情が胸に迫る読みをされていました。

生徒さんの最後は澤江里惠子さん。
藤沢周平 作『山桜』を朗読されました。
澤江さんはこの作品の好きなところを「藤沢周平の短編の中でも、野江と弥一郎という二人の主人公の生き様と関わり方が好きで選びました。いつもながら台詞に悪戦苦闘。自然にその人物らしさが表現できれば良いのですが…」
また苦労されたところは、「いつもながら台詞に悪戦苦闘。自然にその人物らしさが表現できれば良いのですが…。」
台詞、とてもよくなられましたよ。
そして最後は、私が斎藤隆介作『花咲き山』を朗読させていただきました。

いろいろな方のお力添えをいただき、グループ游の発表会は、おかげさまで無事に終えることができました。ありがとうございました。生徒さんたちも、最後の最後まで、よくお稽古なさいました。皆様のお力があってこその発表会、そして教室であると、改めて思います。

お楽しみ…。みなさんと打ち上げです。話にも花が咲き、ゆっくりほっこり美味しくいただきました。美味しくてリーズナブル、若い方でも量があって オススメと、生徒さんがおっしゃっていましたが、ほんとにその通りです!

朗読教室では、全体の発表会も、また来年の11月に予定しておりますが、このようにグループでの発表会もご指導させていただいております。みなさんの表情は輝いていましたよ。素敵な発表会の1日でした。
